ステーキもいいけど、焼肉をひとりで食べに行く醍醐味、それは自分のペースで焼肉を堪能できるということです。
友人と行くと必ず気をきかせた1人が、頼んで並べられたお肉を各種類まんべんなく網の上に乗せてしまいます。
まだ十分温まっていない網の上に、塩がふりかかったタン、火が通りやすいカルビ、あぶらののったロースを均等に乗せ、まだらに焦げたお肉達を網の端に寄せてくれます。
網の上にお肉が無くなると、友人はあわてて焦げてすみが残っている網の上に新しいお肉を次々と乗せてくれます。
私たちは談笑する間もなく、大慌てでそのお肉を食べ続けるのです。
お腹は確かに満たされますが、「焼肉を食べた」という満足感は到底得られません。
それに引き換え、ひとり焼肉は自分のさじ加減でお肉を堪能できるのです。
よく熱した網のうえにタンを乗せ、ねぎを巻いて一口で食べた後、カルビを乗せ、ロースを乗せ順番にお肉を楽しめます。
一枚一枚焼いて食べるので、焦げたお肉を無理に食べることもなく満足してお店を出ることが出来るのです。
そんなこだわりを持った私も人の目を気にするあまり、なかなかひとり焼肉に行くことはできていません。
自宅からちょっと遠いお店まで、一人の時は旅行感覚で行っています。