焼き肉屋さんは普段食する機会の少ない牛や豚などの内臓や貴重な部位などを提供しています。それを楽しみにして親しい仲間と煙幕の中、酒を酌み交わし焼き肉を食すことは非常に幸せな時間と言えるでしょう。

焼き肉の人気のあるお肉といえば「牛カルビ」ですが、最近では「牛ハラミ」が王者カルビの座を奪う勢いで人気急上昇していますが、特徴など詳しい情報を知っている方は、焼き肉屋さんなど、食肉産業に携わる方以外ではあまり多くありません。
「ハラミ」とは、牛の横隔膜の周囲についている肉のことを指します。赤みの強い肉であるため「食肉」と間違いやすいのですが、ハラミはモツやミノといった「内臓肉」の部類に入ります。

さらに細分化すると、背中側についた部位を「カクマク」、肋骨側の厚みのある部位を「サガリ」と言います。
ロースやカルビに比べて、脂肪分であるサシが少ないため、高タンパク質低カロリーのお肉として若い女性の間で人気の部位です。
また、血管が集中した部位であることから、鉄分豊富であるため貧血予防に効果があり、レバーに替わる食材として注目を集めています。レバーのように臭み消しなどの下処理が不要なため、家庭でも調理がしやすい食材とも言えます。